読書とか日記

読んだ/見たときの感想と日常です。

それはマボロシ

最近「在日特権はある!通名と本名で契約できるのがその証拠!」って言説とそれに賛同してる意見を見てしまったんですけど

通名と本名で契約できるのが特権な場面の具体的な例はまったく上がってなくてただ雰囲気で「それはズルい」になってて本当に嫌だったんですけど

改めて疑問なんですけど通名と本名で契約できて得な場面てそもそも何?

 

まあすぐ思い浮かぶのは「なんか借金するとき二重にできそう!倍借りれそう!」だと思うんですけど。倍借りて返すの同一人物だったら倍大変なだけじゃん…。

家とか大きな契約するときはいろんな証明書が必要だから通名と本名あるの普通に判明するし、家2軒建てれる人は名前使い分けなくても2軒建てられるだろ。

 

多重債務者でもう借金できない、名前がもう一つあればまだ借りれるのにって場面なら羨ましいのかもしれないので在日特権はあるって主張して賛同してる人全員多重債務者なのかな?その可能性はあるんですけど

いやそれ、女は結婚すれば名字変わるから借金の枠が増えていいよなっていういちゃもんと一緒だからね?普通の人間は在日韓国人であろうがなかろうが別に多重債務の踏み倒し目指して生活してないんですよ。日本人で男でも結婚して相手の名字には全然できるんで、多重債務で名前を変えたい場面が論拠だとしてもやっぱり何が特権なのかわからないですね。

 

名字が2つあるのはむしろ地味に面倒なことのほうが多いよ。

学生時代は本名だったとか逆に社会人で本名使うことになったひとは卒業証明書や国家資格なんかの名前が違うけどこれは自分ですという証明を別途付けなきゃいけない、とか。

 

本名をつかってる在日韓国人と日本人の結婚だと仕組み上すんなり夫婦別姓を選択できて知人夫妻は実際にそうしているので、夫婦別姓を希望しているひとが羨ましいと言うのを聞いたことはありますが…在日特権はある!って主張してる人たち夫婦別姓にはむしろ反対派でしょう。

 

排外主義の人たちが在日特権を「ある」と主張するのは「あいつは得してる、ズルい」「その分自分たちが損させられる」という感情が悪意と攻撃性を煽るのにすごく効果的な着火剤だとよく知っているからなんだよね。本当に嫌だし怖いので、これを書きました。

 

読んだ方がちょっとでも「名字が2つあって得な場面てたしかにとくにないかもな」と感じてくだされば幸いです。

 

ちなみに自分は小さいころ母にうちの名前は本当は李(仮名)って言うんだよと教えられて(……なんかカッコいい)と思ったんですけど一般的な在日韓国人の反応ではないみたいです。蛇足おわり。