読書とか日記

読んだ/見たときの感想と日常です。

「日本銀行が生放送での発言で宮崎駿さんを提訴」というフェイクニュース

今週のお題「大発見」

 

大発見というほど面白い話ではないですが変な詐欺サイトを見た。

朝日新聞の記事の体裁を装いロゴも使って本物のページに見えるようにデザインされている。

urlはもちろん違うが途中にhayao-asahijpの文字列を挟んで「らしさ」を演出している。

日本銀行が生放送での発言で宮崎駿さんを提訴』というタイトルで

内容は「宮崎駿がニュースZEROに生出演中に働かなくても金持ちになる方法として投資サイトを紹介したら日本銀行から直電があって放送は中止、宮崎駿日本銀行から提訴された。ちなみにその絶対儲かるサイトはこれ」

という何じゃそれとしか言いようのない設定の詐欺広告だったのですが勝手に写真使ってロゴ使って細部のクオリティだけ高くしてある。文章は翻訳サイトっぽさが強いが日本語としての破綻はない。詐欺サイトをチェックするサイト(まあこのサイトの信用度もよくわからないが)にかけてみたら安全と出たのでこのページ自体に怪しい仕掛けはなさそう。内容が嘘なだけか。と確認して数分後にもう一度見たらページがError404で消えてた!逃げ足が速い!(※)

 

ちなみに冒頭に「この記事もすぐ消されるかもしれないからリンク先の投資サイトを直接見るべき」というご丁寧な誘導もありました。

 

こういう詐欺も、無駄にディティールだけ高品質になってんだなあ。文章はたぶんAIとか使ってるんだろう。

 

宮崎駿のことを「なんか有名人」としか認識してない層にはもしかして鵜呑みにして引っかかるひともいるかもしれない。

これが(おそらく一般広告の枠で)ニュースサイトの見出しに並んでるっていうのが危ないよ。

 

※コピーしたリンクからは見れなくなってたんだけどタブで開いてたページはそのままあった。よくわからないがurlをどんどん変えるような仕組みなのかもしれない。人に実物を見せて相談しにくくなるし摘発しにくいし、どんどん居場所を変えるのは犯罪者の手口としては常套手段なのだろう。

 

朝日新聞のサイトを模しているためさまざまな記事のリンクがあるように見え、これで本物の新聞社のサイトにリンクしてあると騙されやすい人はさらに「本物の記事」だったと騙されるだろうと心配になって飛んでみたらどのリンクを触っても誘導先の詐欺サイトに飛ぶようになっていた。それはそれで危ないが黒背景に赤で動く文字列が出てきて割と怪しさ満載だったので騙されかけたひとはそこで気がついて欲しいと思いました。