読書とか日記

読んだ/見たときの感想と日常です。

劈開はへきかいと読みます

ちょっと大きめの雲母を劈開させたい、というよくわからない欲望がある。

小学校の校庭の土に混じっていた黒く艶のある平たい結晶、数ミリサイズの雲母の粒を拾って爪の先で力を加えたら滑るように剥がれてばらばらになったあの感触をもっと大きい塊でしっかり味わいたい。

最近調べたら雲母の標本は数百円で売っていることがわかった。送料を入れても千円ちょい、充分手の出せる価格なのですね。ふーん。

 

でもなあ。崩したらもう元には戻らないからなあ。何万年か何億年か知らないが時間をかけて出来たものをただおのれの好奇心を満たすためだけにバラバラにして良いものか。そんなに珍しいものではないとしてもなんか、何かがもったいなくないか。本当にいいのか?自然に対する傲慢な浪費ではない?大丈夫?

あと費用対効果。数百円のケーキがすぐなくなってしまっても食べて満足なら損したとは感じないわけだが雲母を薄くバラしたときに得る満足感は価格に見合うだろうか。正直想像がつかない。

 

そして昨日知ったのですがネイルアート用の細かい雲母(マイカフレーク)って標本よりさらに安く売ってるんですね!これならすでに細かいからビビらずに劈開させられるなあ。というわけでとりあえず雲母のフレークを買いました。通販なのでまだ手元には届いていません。

 

しかしある程度大きいそして厚い雲母をバラすのも、死ぬまでにやりたい100のことの98番目くらいには入ると思うし実現する難易度も低いのでいずれやりたい。いずれそのうち。

「日本銀行が生放送での発言で宮崎駿さんを提訴」というフェイクニュース

今週のお題「大発見」

 

大発見というほど面白い話ではないですが変な詐欺サイトを見た。

朝日新聞の記事の体裁を装いロゴも使って本物のページに見えるようにデザインされている。

urlはもちろん違うが途中にhayao-asahijpの文字列を挟んで「らしさ」を演出している。

日本銀行が生放送での発言で宮崎駿さんを提訴』というタイトルで

内容は「宮崎駿がニュースZEROに生出演中に働かなくても金持ちになる方法として投資サイトを紹介したら日本銀行から直電があって放送は中止、宮崎駿日本銀行から提訴された。ちなみにその絶対儲かるサイトはこれ」

という何じゃそれとしか言いようのない設定の詐欺広告だったのですが勝手に写真使ってロゴ使って細部のクオリティだけ高くしてある。文章は翻訳サイトっぽさが強いが日本語としての破綻はない。詐欺サイトをチェックするサイト(まあこのサイトの信用度もよくわからないが)にかけてみたら安全と出たのでこのページ自体に怪しい仕掛けはなさそう。内容が嘘なだけか。と確認して数分後にもう一度見たらページがError404で消えてた!逃げ足が速い!(※)

 

ちなみに冒頭に「この記事もすぐ消されるかもしれないからリンク先の投資サイトを直接見るべき」というご丁寧な誘導もありました。

 

こういう詐欺も、無駄にディティールだけ高品質になってんだなあ。文章はたぶんAIとか使ってるんだろう。

 

宮崎駿のことを「なんか有名人」としか認識してない層にはもしかして鵜呑みにして引っかかるひともいるかもしれない。

これが(おそらく一般広告の枠で)ニュースサイトの見出しに並んでるっていうのが危ないよ。

 

※コピーしたリンクからは見れなくなってたんだけどタブで開いてたページはそのままあった。よくわからないがurlをどんどん変えるような仕組みなのかもしれない。人に実物を見せて相談しにくくなるし摘発しにくいし、どんどん居場所を変えるのは犯罪者の手口としては常套手段なのだろう。

 

朝日新聞のサイトを模しているためさまざまな記事のリンクがあるように見え、これで本物の新聞社のサイトにリンクしてあると騙されやすい人はさらに「本物の記事」だったと騙されるだろうと心配になって飛んでみたらどのリンクを触っても誘導先の詐欺サイトに飛ぶようになっていた。それはそれで危ないが黒背景に赤で動く文字列が出てきて割と怪しさ満載だったので騙されかけたひとはそこで気がついて欲しいと思いました。

石のロマン

通販サイトで天然石の商品紹介を眺めるとこの石は邪気を浄化しますとかそういうスピリチュアル系な文言が長々と連ねてあることが多くて最初は面白がってたんだけど検索して出てくるのがほんとにそればっかりなのでちょっと萎える。

もっと結晶体の特性とか硬度とか地質学的な情報とか教えてくれ、そっちの方にロマンを感じる人間もいるんだからと思って、でもそんな理系の情報あってもちゃんと理解はできないのにスピリチュアル系にだけうんざりするのは偏見では?と一瞬思ったけど根拠はあるが知識不足でわからない話と商売として垂れ流される「エセ効能」はやっぱり違うよな、そういう面で好き嫌いが存在するのを反省する必要はとくにないなと思い直しました。

端的に言って『なんか舐められてるなあ』と感じてそのサイトで買うのが嫌になるよね。

 

とはいえ石への物欲が萎えて買わなくて済むなら結果的にはいいことなのである。

デジタル迷子

父(昭和9年生まれ)にメールに添付したいワード文書が選択肢に出てこないと相談されて、保存されてるフォルダーがどっか変なことになってるんだろうというのは想像つくのに探せず…パソコン内でも探しもの難しい…父のWordの保存先なぜかC:とOneDriveとDropboxに分岐してるし本人はなぜそうなってるのかわからないし私にもわからない。

文書自体はWordから探せるのでそっちからメール添付しようとしたけどOutlookが立ち上がっちゃって使いたいのはGメールなんだけどその切り替えもわからないし結局新しいフォルダを作って保存し直してメール添付しましたがなんかもうややこしすぎるんですよ世界が…。

89歳で嘱託的な仕事をして文書を送付してる父は偉いですけど娘にもわからんよこれ。

父のパソコンのデスクトップにすごい数の文書が並んでてそれも多分どうにかしたほうが良いのかなと思うけど動かしたら見つからなくなりそうだから触れないな。

奥付け情報をちゃんと載せてくれ

『囀る鳥は羽ばたかない』1〜8巻を読んで架空の恋愛ストーリーとしてとても良かったし楽しんだし続きも読もうと思うんですけど(※)それとは全然関係ないところで気になったのが

奥付に発行年が全く載って無いのどうかと思うよ?!?!

紙版と電子版で出版時期がずれるなら電子版に両方載せる出版社が多いようだけど大洋図書電子書籍はまったくなんにも載せてない……そういう情報はちゃんと扱え(怒)。

マジで結構ムカついたんですけど!? 私は初出誌まで載ってる単行本が好きですね……。

※架空の、とは、反社の人々が出てくる話なので自分の中でそういう留保が必要だったなとつけた言葉でした。

ダンジョン飯

読了、キレイに話を納めてくれて面白かった!

実在しないものを食べるのは「すごく腑に落ちる頓智」てほどではなかったけど画力と漫画力諸々で補完されてたのでちゃんと話が治まった読後感。

キャラクターたちもそれぞれ適度なハッピーエンドで良かった。

 

ライオスの一番の願いはそれで良いのか…と思うけど、それで良かったので良いです。

マルシルの願いは……切ないね。

 

追記ちょいネタバレ

ライオスが昔考えて描いたかっこいい魔物になるとこすごい王道展開で来た来たー!ってテンション上がったんだけどあのパターンの自分の中の原初はゴーストバスターズのマシュマロマンだなあと気がついた。 ちなみに当時はレンタルビデオも普及しておらず映画を見るハードルが高かったのでノベライズで読んだだけなんですけどね、そのシーン!

あけましておめでとうございます!

 

途中で読むのがストップしていた『ダンジョン飯』、完結したので全巻揃えて最初から読み返しています。電子だと帰省のお供にできて便利だな。

 

あらためて面白い、絵がうまい。モンスターを食べる楽しさも、ゾワッとくる不穏の描写もどちらもうまい。わりと早いうちから不穏の気配はありますね。