読書とか日記

読んだ/見たときの感想と日常です。

PLUTO 第一話

絵もキレイで丁寧だし原作を尊重してそのままアニメにしていて「アニメ化」としていい作品だと思うんですけど、浦沢直樹氏の原作の「洋画っぽさ」風味をあまり感じないような…???となり…。

期待したのとは微妙に違うのかも…でも好みの問題だろうな、作品の水準は高いと思います。

見た目が機械っぽいロボットの喋り方が人間らしいのもちょっと思ってたのと違ったんですけどそれも、見てる人の感情移入のしやすさとかいろいろ踏まえて演出方針決まったんだろうし、一読者の解釈と違うのは仕方ない。

アトムのパートは舞台が日本だし上記のどちらも気にならないで見られそうかな?

 

PLUTO

Netflixで配信はじまりましたね。まだ冒頭しか観ていませんが丁寧に映像化した印象。エプシロンのファンが増えるでしょうね、絶対いい声なので。エピソードとしては老ピアニストとノース2号のところが人間とロボットのお話としてすごく好きなんですけど音楽つくの楽しみですね、泣いてしまうが…。

 

浦沢氏が以前対談で「地上最大のロボットの存在しない場面の記憶がある」と言ってて、PLUTOを読んだらなぜか自分の脳内にも「モンブランの葬儀について報じるラジオを聞きながら悲しみに暮れ黙祷するスイスの人々」という原作にもPLUTOにも存在しない場面が手塚治虫の絵柄で形成されたので、

浦沢直樹の思い込みの記憶が作品を通じて読者の脳に届いてしまったのか?と感じて面白かったのを思い出しました。

ほしとんで

全70話読了(単行本5巻分)。

俳句入門的にサラッと読めて楽しかった。絵が好み。春信くんが善性のオタクでかわいい。エピソード的にはレンカさん周りがとても良かった。

LINEマンガで最後まで無料、細切れ感はあるけど「CMを見て読む」を使えば結構サクサク読み進められます。楽しませていただいたので自分は微課金しました。ほんとに「微」でお恥ずかしい限りですが。

主人公周りの煌びやかな人脈が一切活かされずに終わったのでそこはあれ?っとなったけど話が進むうちに必要なくなることってあるのだろうね。この話はそういう展開じゃないなーって。

俳句の歴史等に詳しくなるための作品ではないけど、俳句をよむ素人の第一歩を疑似体験させてくれるので、最初に言ったように入門書としての良さがあると思います。

 

雑記

スラムダンク再読完走しました。

良いシーンや台詞はもちろんたくさんあって、でもとくに137話、「シュートの練習は楽しかった」のナレーションに涙が出ました。

そうかそうか、楽しいか。桜木花道、かわいいやつめ。

結末について今回新たに思ったことがあるけど言葉にするのが骨なのでいつか気が向いたら書いてみる。酷暑の疲れがずっと残っている感じで何か出力する気力がありません。2月にもそんなことを言ってたようなので暑さ寒さの峠を越すとそうなるのかもしれない。振り返れるから「書けない」というのも書いておく意味はあるな。体力をつけたいです。

 

チ。の感想で書き忘れたけど(この先はネタバレなので注意)実際は地動説がそこまで迫害される思想だったわけではなく「傭兵上がりで学のない異端審問官」の暴走であることを叙述トリック的に仕込みそれを本人の絶望に回収する造りが大変うまく出来てて感心した。読み返すとちゃんと伏線がひいてある。

地動説に命を賭す人を描きたいというアイディアが浮かんだとして、調べたら地動説は実際には命を落とすほどの異端思想ではないことがわかったときに、フィクションだから良いやとゴリ押ししないで物語の設計と演出で成立させられるのすごい腕前だな。ストーリーテラーであると同時にめちゃくちゃ頭が切れるな、と思いました。

 

チ。ネタバレあり

『チ。─地球の運動について─』全8巻読了。面白かった。

荒削りさも感じたがそれが物語の勢いに変換されていた。コマ割りのセンスが非常に良かった。

 

魅力的なキャラクターたちがバンバン死ぬ。びっくりするほどのスピード感で、しかし退場を惜しまれるくらいしっかり読者を惹き付けたうえで死ぬ。以前4巻あたりまで読んでいてあの三人が好きだったので、5巻は、ああそうか〜…とやるせなくなりました。

でも「そういう話なんだ」というのは1巻で強く示され刷り込まれていたので裏切られたような気持ちにはならない。

 

8巻の家庭教師が1巻の初代主人公の成長ifキャラでちょっと混乱した。ここから世界線が違うのかな?でもあの場面の新人神父は年老いて出てきたし。手紙が届いてるからあのとき飛ばされた伝書鳩も存在するんだな、やっぱ同じ世界か。ってなりました。似てるけど別の存在なら、わかりやすくそう描いてほしかった。

 

でも同一人物みたいに描きたかった理由は作者にはあるはず。

1巻からの話の進め方で「知を求める好奇心=絶対的な善」ともとれる描き方になっていたから、そこのバランスを修正したかったのかもしれない。知を求めるとき人間は善にもなるけどほら、こんな風に身勝手にもなり得るんだよみたいな。だからここは似ている別人よりも同じ人間の別の側面として描きたい、そんな意図かもしれないと思いました。

たぶん作者が描きたいのは知を求める「純粋な情熱」の方で、「知を求める」の部分を無批判に称賛するのは本意ではないのだろう。

まあやっぱりわかりにくいけど…。意図があったとしてそのためにリアリティラインをいきなり変更されてメタな構造になる※のは混乱するじゃん!って思う。でもそれが作品を致命的に壊してるわけでもないので…自分にはよくわかんなかったけど作者はこう描きたかったのだなと受けとめます。

 

たしか若い方の初連載だという情報を見かけた記憶があり。作品のテーマと作者の初期衝動が響き合うような、良い漫画でした!

アニメ化も発表されているそうで楽しみです。

 

※死んだ人物の別バージョンが唐突に出てきたことによって「彼らは架空の存在なので」って突きつけられた形になるので、それをメタだと感じました。

SLAM DUNK再読

細かいところはすべて忘れたので新鮮に読めるかなと思いつつ読み始めたら、忘れてたけど覚えてるというか思い出すというか

そうそうこの展開だったな〜、懐かし〜…ってなっています。

初期はわりとコメディ寄りで元気なお話。この頃の桜木花道は、すぐ調子乗っててかわいいやつだな。

引き続き読みます。

怖いもの(虫の話題注意)

突然ですが最近怖くて仕方ないのはトコジラミです。とくに薬剤耐性のやつ。怖い。殺虫剤の効かないすぐ増える害虫なんてほぼゾンビでは?

日本にも入ってきているとか聞くと旅行の計画してもどっか泊まるのも怖いな、と気が重くなってしまう。泊まった夜に噛まれるのも嫌ですけど荷物について家に入り込むことがあるという。家で繁殖されたらどうしよう。虫がいるだけで嫌なのに血を吸われたうえ猛烈かつ長期間痒いという後遺症が続く。元凶は増え続ける。トコジラミが入り込んだせいで大切なものをいろいろ処分しなくてはいけなくなる。薬剤で駆除するうちにさらに薬剤耐性の強い個体が増える。ホラーだ。想像するだけで嫌すぎるし怖い。

 

最近話題を見かけませんがヒアリのこともずっと怖い。怖いので検索はしませんが国内から居なくなったわけではないだろうと思う。咬まれるとシャレにならないくらい痛いらしい。死ぬかもしれない。怖い。

 

アウトドアでマダニに咬まれて重篤感染症になることがあるのも怖い。もともと行かないけど山とかさらに行きたくない。これはいま調べましたが重症熱性血小板減少症候群と言うそうです。名前が重々しくて圧が強いだけでなく症状も恐ろしくこれも致死性が高い。怖い。

 

エキノコックスも怖い。体内に寄生されて何年もかけて多包虫病巣というものが肥大し内臓や脳を圧迫して最終的に死に至る。またしてもホラーである。エキノコックスはもう本州に入り込んでいて愛知県で確認されているらしい。怖い。

 

危険度はここに並べるほどでもないかもしれないが、ゴキブリがずっと苦手で生理的に受け付けなくて気持ち悪くて怖い。

 

考えてみたらと生きていて怖いものの何割かが虫だ。虫は強い。

 

人類が滅んだあとの地球の覇者は昆虫らしい。滅んだあとなら好きに繁殖してくれれば良いし、同時に存在するうちは手心を加えていただきたい。虫から見ても人類に滅亡させられたりしていて手心は加えて欲しいだろうが、虫は人間を怖がらないで生きているのでやはり虫のほうが強いように思う。