読書とか日記

読んだ/見たときの感想と日常です。

吉祥寺少年歌劇 if世界の歌劇団

男性だけの音楽学校、男性が男役も娘役も演じる歌劇団、つまり宝塚の男性版があったらという設定の青春もの。1巻完結と思いきや好評に付き連載再開したそうでおめでとうございます。

最終話でコンパクトにまとめていた歌劇団時代の話をじっくり描くのかな?

宝塚をもともと好きだったりして「限られた時空限られた役割での芸事・エンタメの美しさとそこを去っていくひとを見送った切なさ」を知っているかどうかで受け取れる深さが違う作品かなーと思うのですが、同じ宝塚リスペクト枠の「かげきしょうじょ!!」は巻数を重ねることで宝塚自体をよく知らないひとにもそれを伝えることに成功しているのでこちらもエピソードを重ねて描き直すことでより広く深く伝わるものになるといいな。

 

舞台で生きるひとたちを描いた作品の終わりでコロナ禍がストーリーに組み込まれるのは、作者が社会に関わって作品を作っている現れという気がして好感が持てました。