読書とか日記

読んだ/見たときの感想と日常です。

火星の人

「火星の人」読了

おもしろかった!

なんかこう、自分も知恵を絞って問題に対処していこう、という気持ちにさせられるね。

登場人物1名の密室状態でこんな熱い展開を作れるとは。でもずっと一人じゃなくてちゃんといろんな立場のキャラクターが出てきて、それぞれ考えがあって、でも無能な人が足を引っ張るとか読者がストレス溜める設定はなくてただ物理科学的な理由で困難な問題が起こる。リスクをとることの対立軸はあるけど基本的にはみな立場を超えて協力しあって気持ちのいい話でした!

これ投稿サイトで連載されたそうですね。投稿をリアルタイムで読んでた人たちすごく興奮しただろうな、ストーリーの面白さにもだけどこの作品と作者は絶対に人気が出るぞどこまでいくだろうっていう、アメリカンドリームの誕生を直に見ていることへの感動もあったと思う。いわばなろう小説が大ヒットして世界中で訳されて映画にもなったんだよねえ。

日本では2014年に発行されてたみたいですが私が買ったのはもう少し後だった気がします。いま確認したら2018年9月に購入してたので買ってから4年間熟成してました、とくに理由もなく。

読んだらおもしろかったので早く読めばよかったと思ったけど積んでても中身は変わらないのが本のいいところですよね、自分のタイミングで読めばいいのだ。周りが盛り上がってるときに読む良さというのはもちろんあるけれど。